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トランスの作り方 その0 ~そもそもトランスってなんやねん~

最終更新: 6月14日

突然ですが、私はトランスという音楽ジャンルが大好きです。

大まかな分類としては、オーケストラなどのアコースティックな音色によるジャンルでもなく、ギターやドラムなどによるバンドサウンドでもなく、ダンスミュージックに分類されるジャンルです。


ノコギリ波(Saw Wave)を複数重ねてデチューン(Detune)させた"SuperSaw"の音色が特徴だったり、ディレイやリバーブが強めに掛かったリードやシンセパッドによる壮大な雰囲気が特徴だったり、4拍子で鳴らし続けるキック(バンドにサウンドおけるバスドラム)による4つ打ちと呼ばれるリズムが特徴だったりします。


偉大なるWikipedia大先生によると、

トランス(Trance)は、ハウスから派生したエレクトロニック・ダンス・ミュージックの一種である。130から150くらいまでのBPM(テンポ)のリズムに加え、うねるような旋律を奏でるのが特徴。そのリズムやメロディは、さも脳内の感覚が幻覚や催眠を催す「トランス状態」に誘うかの様な様式からトランスと呼ばれている。

だそうです。


4つ打ちの安定したリズムの上で、世界観を感じさせるリードが似たようなメロディーを繰り返す事により、どんどんその世界にのめり込んで行く感覚、つまりトランス状態を誘うような曲調が魅力的なジャンルです。



トランスを作る上で絶対に欠かす事が出来ない要素は、

・キック

・ベース

・シンセリード

・シンセパッド

この4つだと個人的に思っています。


まず、キックとベースですが、曲を支え安定感を感じさせる意味でも絶対に重要な要素で、安定した土台が無いと家が建たないように、トランスのみならずダンスミュージックにおける最重要要素とも言えるパートです。

トランスというジャンルにおいてはシンプルが4つ打ちのリズムがむしろ効果的で、それによってトランス状態に誘うという特性もあります。


つぎにシンセリードですが、おもにノコギリ波系の音色を使う事が多く、その大半はディレイやリバーブが掛かっている事が多いです。

ディレイは通常のディレイではなく、左右に全振りしたピンポンディレイを用いる事により、空間を広くする事が出来て、なおかつトランシーな雰囲気になります。

ディレイやリバーブを掛ける事により、ある種のコード感の様な、楽曲に必要な和音感を演出する事が出来ます。


最後はシンセパッドですが、シンセパッドが無くてもそれっぽい雰囲気にはなりますが、シンセパッドが加わる事により、曲の背景の真っ白なキャンバスに色が加わります。

例えば、マイナー調のトランスを作る時にシンセパッドを加える事によって、青や紫や黒色のような色が加わるイメージを感じるので、そこにシンセリードの近代的な音色が合わさった瞬間に、宇宙を感じるような雰囲気になります。


上記4つの要素が最重要な骨組みで、他にも重要な要素があります。それは、

・スネアドラム(もしくはクラップ)

・ハイハットやシンバルなどの金物

・低音域のシーケンス

・グルーブ感を補強するパーカション(もしくは音色の異なるハイハット)

このような要素です。


スネアドラムが2拍目と4拍目に加わる事により、4つ打ちである事を認識しやすくなり、バックビート特有のスタイリッシュさと緊張感が加わります。

小節の頭1拍目にシンバルがなるとセクションの切り替わりを認識できたり安定感を感じますが、2拍目と4拍目にスネアやクラップを置く事により緊張感が演出できます。


ハイハットは1小節を8分割した時に2・4・6・8の場所、つまり裏打ちで鳴らされる事が多いです。

低音域であるキックは1・3・5・7の場所に、高音域であるハットの音色は2・4・6・8の場所に配置されるので、この2つの音色だけを見ると音の高さが上下に行ったり来たりしているので、それを聴いて無意識的に体や足や手を上下に動かしてリズムを刻みたくなってしまうのですね。


低音域のシーケンスを加えると、曲に躍動感が生まれます。

「何か低音域の方が物足りないな?」

と思った時は、ベースの1オクターブや2オクターブ上あたりに、リズミカルにオクターブなどで動くフレーズを加えると、低音域が補強され、キックやベースという地面の上に車のエンジン音を鳴らしながら進んで行くようなドライブ感が加わります。

トランスなどのジャンルであればこの様なシーケンスが加わりますが、ロックやメタルなどであれば、この辺りの音域にギターのパワーコードでズンズン鳴らして躍動感を表現したりします。


パーカッションを加えると、細かいリズムが加わり更にグルービーでノリが良くなります。

ハイハットの音色が8分音符単位で裏打ちされている事が多いので、ここに16分音符単位のパーカッション(やハイハット)を加える事によって、リズムの解像度が上がるからノリが良くなるのです。



トランスにはどういった要素の音色が必要なのかを解説したので、次回からはこの中から重要な要素について解説して行きたいと思います。

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