- しゅーたん
トランスの作り方 その2 ~そして輝くSuperSaw~
最終更新: 2020年6月14日
ハイッ!どうも、しゅーたんです。
今回はトランスの花形である、"SuperSaw"の音色を作って行こうと思います。
早速ですが、このようなフレーズを打ち込んでみました。

このフレーズをシンプルにノコギリ波(SawWave)で鳴らしても、こんな感じでシンプルな機械音っぽくてトランシーではないので、ノコギリ波を7音重ねて40%デチューンさせて、

このようなパラメーター設定でアタック感を強調すると、このような音色になります。
一気にSuperSawっぽくなりましたね。
このままだと少し音が軽い気がするので、オクターブ下に音量控えめでユニゾンさせると、こんな感じに音が太くなります。
だいぶ良い感じになって来ましたが、トランシーさが足りないので、ここにピンポンディレイとリバーブを掛けると、こんな感じになります。
これで、しっかりとトランシーなSuperSawの音色が出来ました。
この音色を、前回作った音の上に重ねてシンセパッドを加えると、このような感じのトラックになります。
フィルターを開きっぱなしで鳴らし続けるのも良いですが、フィルターを徐々に開いて行くと、曲の展開としても使えますし、トランスらしさが強調されます。
フィルターのオートメーションを書いてフィルターを徐々に開くと、こんな感じになります。
もちろん、SuperSawの音色にこだわらず、様々な音色をリード音に使っても良いのですが、まずはオーソドックスなSuperSawの音色の作り方をまとめたいと思います。
1.ノコギリ波のボイス数を増やす(多めのボイス数が理想)
2.リトリガーを外しデチューンを掛ける(個人的な好みは40%前後)
3.2つめのオシレーターでも同様の設定をし、オクターブ下でうっすら鳴らす。
(必ずしも必須ではない)
4.ピンポンディレイとリバーブを掛ける。
このような感じで音色を作成すると、太さと派手さが伴ったSuperSawの音色が完成します。
オクターブ上にもユニゾンしたり、オクターブ下のユニゾンを矩形波に変えたり、サイン波を重ねたりなど、ここから更に創意工夫で音作りをするのも良いと思います。
海外のHowTo動画でシンセを複数台使ってSuperSawの音色を作っている動画があったので、常識にとらわれず、様々な発想をした方が楽しいですし、新たな音色に出会えるきっかけになると思います。
音を重ねる方向に思考を向けるのも良いと思いますが、このようにボイス数を減らすとオールドスクールなリード音になります。
Sylenth1は同時発音数が増えても動作がかなり軽いので、Tranceを作る際にオススメのソフトシンセです。
SuperSawの音色を作る為だけにSylenth1を複数台立ち上げても、問題なく動作してくれると思います。
いかがでしたでしょうか?
キックとベースとシーケンスの上にSuperSawの音色が重なるだけで、だいぶトランスっぽくなったと思います。
SuperSawの音色にこだわらなくても、ピンポンディレイとリバーブが掛かったリードとシンセパッドが加わるだけで、だいぶトランシーになりますね。
このような、トランシーな世界観や空感美が大好きです。